生きてるだけで、愛。

こんばんは。

この前生きてるだけで、愛。観てきました。

感想書きます。


これは鬱で引きこもりの寧子とその寧子と同棲する出版社で働く津奈木の2人の関係性を描く物語です。この映画における寧子は鬱で引きこもりで社会的にははみ出し者で普通とは違う人として描かれてた訳なんですけど自分はこの主人公にものすごく共感しました。この主人公に共感できるか否かが作品の評価に直結してる気もしてます。寧子は引きこもりではありますが作中なんやかんやで喫茶店のバイトを始めます。最初こそ遅刻したり仕事でミスをしたりと上手くいきませんが次第に慣れ、周りの従業員とも打ち解けてきます。ですがある日のバイト終わりの従業員との食事の中で自分と周りの人との価値観の違いに気づいてしまいます。ここでの寧子の心の葛藤がわかるな〜って感じでした。周りに悪い人はいなくてむしろ良い人ばかり。そんな状況の中で自分だけ感覚がズレてる。それでなんだか会話が辛いなぁと感じる。自分もこの状況無限に経験してきたので見てて辛かったです。自分と感覚が合わない人が世の中にはたくさんいるってのはわかるし、合わなければ合わせる努力も多少はしなきゃいけないってのもわかるけどそれが上手くいかない。だから生きてて辛いなぁと感じることが多い。でも主人公の寧子はそこで感じた不満を溜め込まないで言葉にして同棲している津奈木に伝えていました。理解してくれるかどうかは別として話を聞いてくれる人が側にいることは大切だなぁと思ったり。そして津奈木も良い役でした。普段津奈木は寡黙で寧子の話もとりあえず聞いて相槌をうつぐらい。でも仕事で上司に楯突いたりと意外と芯のあるカッコいい役でした。津奈木は寧子と違って寡黙で淡々としてて上手く社会に溶け込んでいるように見えるけど多分それは我慢してるだけで寧子の持っているような生きづらさを多少なりとも持っているのだろうなぁなんて思いました。

2人ともとても人間臭くて良いなと思いました。


演出もすごく良かったです。作中で度々出る夜の街並みも綺麗で劇伴も良く、ラストの2人がお互いの気持ちを伝え合うシーンも最高でした。


この作品、去年見た勝手にふるえてろと似てるなと思いました。少数派、もしくは声の小さい多数派の心情が上手く描かれているタイプの作品だなと。

良い作品に出会えて良かったです。それでは。